表面・ワイヤー筋電図、誘発電気刺激（EMS）・経頭蓋磁気刺激法(TMS)、地面反力測定、超音波診断装置による筋腱骨のイメージング、腱張力のダイレクト測定、VICON & ハイスピードカメラなどの測定機器を用いて生体信号や生体内・外の画像解析を行い、身体運動のメカニクスにアプローチしていきます。さらに得られた生体データを用いて、モデリングやシミュレーションを行い、身体運動の可能性にアプローチすることも目指します。
Matlab, Labview, Visual studio, VBA, Pythonなどプログラミングの習得・リサーチツールとしての活用を目指します。

ヒト身体運動は、骨に付着している様々な筋肉の活動を介した関節運動によって行われる。特にダイナミックな身体運動では、筋肉量でパフォーマンスが決定されることはなく、筋・腱の相互作用がパワー発揮に重要な影響を及ぼす。ヒトはどのようにして速く走り、高く跳び、効率的な運動を可能にしているのか？また、水中運動やスキー運動など重力や衝撃を利用できない身体運動では、どのようにして高い運動効率を可能にしているのか？走・跳・歩・投・泳・滑運動のメカニクスの解明からヒトの可能性を探る。

トップの競技アスリートは高いパフォーマンスや高い運動効率を可能とする。本研究室独自の手法による身体運動中の筋動態の高速イメージスキャニングとヒトIn vivoでの侵襲性腱張力測定を組み合わせた身体運動中の骨格筋メカニクス研究で彼らの動作や下肢の筋腱の形態の特徴を調査し、ヒトの可塑性や可能性を探求する。

ヒトの全身反応メカニクスの解明

バウトエフェクトの解明

身体運動中の筋紡錘やゴルジ腱の役割、免荷環境下や水中でのセンサーモーターコントロール

2004 Young investigators award (Oral presentation category)
9th Annual Congress of the European College of Sport Science. Clermont, France, 3-6th July.

2006 Young investigators award (co-author: Martin V, Oral presentation category)
11th Annual Congress of the European College of Sport Science. Lausanne, Switzerland, 5 - 8 July.

2008 Young investigators award (co-author: Cronin N, Oral presentation category)
13th Annual Congress of the European College of Sport Science. Estoril, Portugal, 9 - 12 July

2010 Young investigators award (co-author: Yamada K, Poster presentation category)
15th Annual Congress of the European College of Sport Science. Antalya, Turkey, 23-26 June.

2011 Young investigators award (co-author: Nobue A, Poster presentation category)
16th Annual Congress of the European College of Sport Science. Liverpool, England, 6-9 July.

2013 Young investigators award (co-author: Kunimasa Y, Mini-oral presentation category)
18th Annual Congress of the European College of Sport Science, Barcelona, Spain. 26-29th June.

トレーニング科学研究　奨励賞　国正陽子，佐野加奈絵，團野亮人，信江彩加，久野峻幸，小田俊明，石川昌紀「ケニア人陸上中長距離選手のアキレス腱とアキレス腱モーメントアームの特徴」第25回日本トレーニング科学大会 2012年12月1-2日 立命館大学.

第25回日本トレーニング科学会大会会頭特別賞（若手奨励賞）佐野加奈絵，石川昌紀「SSC運動における加齢に伴う神経・筋腱動態の変化とそのトレーニング適応」第25回日本トレーニング科学大会 2012年12月1-2日 立命館大学.

日本体育学会第64回大会組織委員会企画「若手研究奨励賞」最優秀賞　佐野加奈絵，国正陽子，小田俊明，小田啓之，伊藤章，石川昌紀　東アフリカ中・長距離陸上競技選手の走運動中における筋腱の振る舞い 日本体育学会第64回大会2013年8月28-30日 立命館大学.

平成25年度大阪体育学会奨励賞　佐野加奈絵，石川昌紀，国正陽子，中村誠治，西下正成，伊藤章. シンスプリント治療におけるアキレス腱部への押圧刺激に伴う血流と筋硬度の変化. 大阪体育学研究 2013, 51:19-23.　2014年3月16日　大阪体育学会

2014 Young Coaching Scientist Award (co-author: Oda T, Poster presentation). Asian Pacific Conference on Coaching Science (APCOCS). Sapporo, Japan 11-13 July.

日本体育学会第66回大会組織委員会企画「若手研究奨励賞優秀賞」牧野晃宗，佐野加奈絵，秋山真信，信江彩加，国正陽子，久野峻幸，石川昌紀．アキレス腱長の可塑性について．第66回日本体育学会大会 国士舘大学　2015年8月25-27日pp200．

平成27年度 大阪体育学会奨励賞受賞. 小田啓之，佐野加奈絵，国正陽子，石川昌紀. 立位での異なる足関節底屈位におけるヒラメ筋外部アキレス腱伸長率の算出 大阪体育学研究53:1-9, 2015

平成28年度 大阪体育学会奨励賞受賞. 国正陽子，佐野加奈絵，久野峻幸，牧野晃宗，小田俊明，Nicol C，Komi PV，石川昌紀．(2017)下腿の骨格・筋腱形態に東アフリカ地域の陸上中長距離選手特有の特徴はあるのか. 大阪体育学研究 55: 1–9.

第35回日本トレーニング科学会大会若手研究奨励賞．信江彩加，佐野加奈絵，石川昌紀．スポーツテクノロジーの介入による陸上長距離パフォーマンス向上がもたらす形態的特徴の変化．第35回日本トレーニング科学会大会 2022年12月4日